マンハッタン島の東、イーストリバーに架かる最古のブルックリン橋は、全長が2,066メートルもある巨大な吊橋だ。アメリカにくる前に、日本でブルックリン橋を歩いて渡れることを知り、とにかく自分の足で渡ってみたかった。
ブルックリン橋の上。
車道の上には木道があり、そこに引かれたセンターラインを境にして歩道と自転車専用道とを区別している。それを無視しているわけではないけれど、写真を撮ることに夢中になって、自転車専用道側に体がはみ出していると、かなり危ない。気がつく間もなく自転車がものすごいスピードで走り抜けていく。
ニューヨーカーは、体を鍛えることが好きな人がとにかく多いらしい。街中にはいたるところにジムがあるし、セントラルパークのまわりにはランニングする人の姿を見ないことはない。車道の上を歩いて渡れる、ここブルックリン橋を、マンハッタン島からブルックリンまでわたる30分ほどの間に、行ったり来たり汗だくになって、半ば必死な形相で走りつづける人に何回も出会った。
ここからのマンハッタンの眺めは抜群によい。歩道側にはベンチも等間隔で置かれていて、そこでゆっくりと休んでいる人もいる。
時間を急ぐ人、汗だくの人、橋の上の気持ちよい風にふかれてのんびり過ごす人。
橋の上にはいろんな時間の過ごし方があって、気持ちよい。
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